どこまでも歩いていく

歩きながら考える。主に山登りとか。

家から山に登ろう 前編

何か面白い山登りはないかと日々模索する中でふと思う、家からそのまま登りに行ってみてはどうか。

いや、いつもそうでしょ、と思われるかもしれません。通常、家を出て車や電車で登山口まで移動して登ります。しかし、今回に限ってはそうではございません。家からそのまま登山を開始します。「家に帰るまでが遠足」とはまさにこのこと。この格言によれば、家を出て、目的地で楽しみ、家まで帰る、ここまでの行程全体を遠足と定義しています。その理論を応用させると、家を出て、山に登り、家まで帰る、この行為全てが登山ということになります。しかし、ここで非常にクリティカルな問題が浮上します。僕の住んでいる場所は、日本の中心であると言っても過言ではない、埼玉大宮付近。家の窓から周りを見渡しても近くに山などありません。この時は都会に住んでいる自分を恨みました。ということで、困った時のGoogleマップ先生。まずは大宮付近を表示させて、左上の検索欄でひとこと「山」と検索。先生もさぞかし驚いているでしょう。普段であれば、◯◯山や□□山と検索されているはず。しかし、生徒もさることながら先生もいつも期待に応えてくれるので、平然とした顔で検索結果を表示してくれます。

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飯能の天覧山や物見山は以前登っており、そこから北にある新柵山という山は行ったことはありませんが、距離がちょっと長い(調べてみると自宅から43km)。すると、画面中央下部に目を奪われる「荒幡富士」なる山を発見。こんなところに富士の名がつく山があったのか。富士と言えば思い出すのは、去年の海から富士登山。(詳しくはこちら実録 富士登山2022 〜3776ルート編〜 ①紹介しておいて何ですが、まだ話が完結していない...そのうち、終わらせます)「海から富士」の次は、「家から富士」とはなかなか乙なものです。ということで、この荒幡富士なるものを本家Google先生に聞いてみると、所沢市に鎮座する標高119mの人工の山ということです。人工なのか。まあ、でも山は山ですし(Googleマップ先生も山マークをつけている)、登山道もあり頂上からの眺望も良いようなのでここでいいか。今月は山登りに行けておらず(100キロウォークとかやっているから、失敗したから70キロウォークか)、スケジュール的に空いているのは18日のみ。荒幡富士までどのくらいの距離か調べてみると家から25.1km、徒歩で5時間21分ということでした。日帰り登山で5〜6時間歩くことはよくあるので、ちょうど良い距離感と時間です。当日は家を朝5時に出て10時くらいに到着し、お昼頃に帰れば良いでしょう。計画は万全です。

前日、持ち物も準備を済ませあとは朝4時に起きるだけ。ですが、直前になって行くのが面倒くさい病になりました。早起きするのが面倒くさい。加えて天気も曇り気味であまり良くない予報です。というか、予定は立てましたが基本的に歩いて所沢まで行くというだけの作業。アラームを4時にセットすることなく眠りにつきました。ちなみに、この直前になって行くのが面倒くさい病は過去に何度も罹っています。一番重症だったのは、朝予定通り起き、シャワーを浴び、朝食を食べ、着替えまでして、さあ、あとは家を出るだけ、というところで諦めたことがあります。前日山に持って行く飲食物を買っておいて、結局行かずに家で食べる、という訳の分からない行動も何回も経験しております。基本的に一人で山に行くことが多いので、強制される要素(誰かと一緒に行くとか)が全くない為簡単に諦めてしまうことがあります。楽しいと感じる部分があるからここまでだらだらと続けていますが、山は遠いし疲れるし荷物重かったりで面倒くさいんですよね。では、目覚ましを掛けることなく、おやすみなさい。

当日、目が覚めたのは8時。割と早めに起床しました。起きた後はまず朝食に食パンを2枚焼いて食べます。昨日は夜眠くなってしまったので23時くらいには寝ています。山に行くことは既に諦めていますので朝食後、今日は何をしようかなと考えますが、まだ寝足りないことに気が付きます。とりあえず、ベッドの上で途中までだった映画の続きを見ます。10時に映画を見終わり、お昼の12時まで二度寝することにしました。

そして迎えた正午、アラーム音と共に再び目覚め、何の迷いも無く突如決心する、出発しようと。